電気料金は抑えられます
2011年の東日本大震災以来、全国的に節電がブームになっています。
当時は少しでも電気量を抑えることが社会貢献とばかりにかなり節電のためのグッズが多く販売されたものですが、現在ではややそうしたブームも一段落し再び電気を多く使う生活に戻りつつあります。
しかし一方でそのときに覚えた節電方法を現在も実施し、かなり毎月の電気料金をおさえることができているという人もいたりします。
ひとり暮らしでも家族でも、電気は毎日の生活に必ず必要なものになりますので、そこでどのくらい節約をすることができるかが毎月の固定費を下げることにつながります。
電気料金をおさえるためにはまずは電気料金はどういったしくみで請求をされるのかということからしっかり理解しておくことが大事です。
電気料金は毎月決まった日に検針の人がそれぞれの世帯を訪れ、メーターを見てそこから数字を記載したレシートのような紙を発行します。
レシートには請求金額だけでなく、どういった内訳で計算をされているかということも細かく記載があるので金額だけをみて捨てるのではなくまずはじっくりと内容を読んでみてください。
使用量が増えると料金が高くなる
普段何気なく使っている電気ですが、実は使えば使うほど単価はどんどん高くなっていくという仕組みになっています。
まず電気料金の請求書に最初に記載されるのが「基本料金」ですが、この基本料金はその世帯で使用する電気の上限A(アンペア)数によって異なってきます。
アンペア数の契約は最初に世帯で契約がされていますが、その家での使用量に応じて自由に契約を変えることもできます。
アンペア数ごとの基本料金はお住まいの地域の電力会社の規定によって決められていますが、基本的には60Aから10Aごとに下がっていき、最小で10Aから契約ができます。
なおこうした契約Aを定めているのは東京電力はじめとする電力会社であり、関西電力や中国電力などではアンペア数の契約そのものをしていないという場合もあります。
ワンルームの部屋の場合最初のアンペア数設定はだいたい20Aくらいになっています。
契約アンペアが高くなると一度にたくさんの電力を使うことができるようになり、低いアンペア契約の時にたくさんの電力を一気に使うとブレーカーが落ちてしまいます。
もし以前の契約で高いアンペア数になっていると、月ごとの基本料金が数百円ずつ高くなるので年間で数千円の損になります。
適切なアンペア数になっているかをまず確認してみてください。
120kw以上の分をどう落とすか
基本料金ともう一つ電気量に関係してくるのが従量加算されていく電気料金です。
料金の計算は基本料金に使った分の料金を合わせていくのですが、この使用する電気量の計算は第一段階(120kwhまで)、第二段階(121kw~300kwh)、第三段階(301kwh~)というふうに料金が高くなるしくみになっています。
ひとり暮らしをしている人の平均的な電気料金は3000~4000円くらいなのですが、高い人は7000~8000円くらいかけていることもあります。
これは使用量が増えるほど電気量単価が高くなることが大きく関係しており、使えば使うほど高い料金で電気を使うことになってしまいます。
ですのでよけいな電気量を使わないようにするため、まず使っていない電気はこまめに消すようにするとともに、電気量が高い製品をあまり同時にたくさん使わないようにするということを心がけていきましょう。
古いエアコンや冷蔵庫などはかなり燃費の悪いものもあるので、そうしたところから見直すのもありです。